ミラノから南へ70kmにあるステファナゴ城は11世紀に築かれ、500mの高台にそびえ、28mの望楼を誇ります。
魔法の伝説も伝えられ、1824年のDefendente Sacchiによる「The Plant of Sighs」で知られています。
1810年よりバルファルディ家の所有で、5代目のジャコモ・バルファルディ氏が貴族の血筋から、弟のアントニオ氏が畑と醸造を手がけています。ステファナゴ城は自然環境を重視し、135haの敷地の大半を森や池に残す一方、20haの葡萄畑も育てています。オーガニック認証を受けた畑は、野生酵母で発酵し、最低のSO2添加。平均収穫量は33～40hl/ha。環境に配慮し、ヴィーガン仕様のワインを提供しています。

エミリア・ロマーニャ州フォルリから南西約10kmに位置するカストロカーロ・テルメ・エ・テッラ・デル・ソーレ村にマルタ・ヴァルピアーニはあります。
標高300mの丘陵地に広がる葡萄畑はのどかな風景を創り出し、1998年に設立されたワイナリーは12.5haの栽培面積と年間3万本程度の生産量を誇る小さな存在です。
エリサ氏は母マルタ氏と共に丁寧なワイン造りに誇りを持ち、2004年に新たに設けたセラーは2/3が地下で機械的な温度管理は不要。環境にも目配りし、太陽光パネルを導入。野生酵母での発酵と最低限のSO2使用で造られるワインは、自然との調和を大切にし、素朴な味わいが特徴です。次世代への土地への思いが込められています。

南ローヌ、シャトーヌフデュパプより北西に10kmほどのサブラン村にドメーヌ・ド・バステがあります。
17世紀に設立されたシャトー・バステは、ジュリー・オーベール氏の曾祖父により1930年代にワイナリーとして再興され、ジュリー氏とパートナーのニコラ・リシャルム氏はビオディナミ栽培に長く携わる家系です。
1997年からビオディナミ栽培を始め、収量の少ないクローン種に切り替え、土地に適した方法を模索。現在は62haの畑を所有し、長い研究と経験を通じてワイン造りに情熱を注いでいます。